本尊不動明王

 真言密教の三密すなわち、身密(印を結ぶ)、口密(真言を唱える)そして意密(心に仏を念じる)これは御仏と一体となるための行法であり、特に一心にお唱えする真言は言音となり、その波動の中で修する護摩密法は初めて人智を超えた仏法の力となり、その法力に遠近はないのであります。聖不動経の内に「衆生の意想はおのおの不同なれば衆生の意(こころ)にしたがってしかも利益をなし、祈願円満せしめたもう」とあります。聖なる心には、その法力により現世利益を授け、物心両面から祈願成就に迫ります。

 護摩を修する際に不動明王の真言を呪し、本尊不動明王がその護摩の炎の中に降臨し、代受苦者の祈りを汲み上げるのです。

 写真は平成30年7月28日;不動明王のご縁日におさめることが出来たその貴重な御姿です。